東急不動産株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：金指潔）と株式会社東急コミュニティー（本社：東京都世田谷区、社長：中村元宣）の両社は、「戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業」において、「特定建築者※1」として、施行者（横浜市）に代わり、同再開発区域内の「戸塚西口共同ビル」の建設を行ってまいりました。
平成22年（2010年）2月28日に同ビルが竣工し、同二社はビルの一部（保留床）を取得し、商業施設「戸塚東急プラザ」として運営いたします。この度施設の詳細が決まりましたので、お知らせします。

※1　特定建築者＝市街地再開発事業において公募により選ばれた民間事業者で、施行者に代わり再開発事業における特定建築物の建築を行い保留床の一部を取得する事業者です。

■「戸塚西口共同ビル」の特徴

「戸塚西口共同ビル」は愛称を「トツカーナ」と称し、地元権利者を中心に運営される商業施設「トツカーナモール」（111店舗）と、当社等が運営する商業施設「戸塚東急プラザ」（56店舗）により構成されます。建物中心部には、JR・市営地下鉄戸塚駅とバス・タクシー等の交通広場を結ぶ歩行者通路として「中央プロムナード」が整備され、戸塚駅周辺の主要な交通動線としての役割も担います。

1．建物コンセプトは“戸塚オリジナルモダン”

当ビルは、再開発区域のデザインコンセプト「戸塚オリジナルモダン」を踏まえ、街並みとの調和を図り、宿場町を現代的イメージで表現する縦方向に分節した壁面デザインを取り入れて歴史性を表現しつつ、ファサード（建物正面）にカーテンウォールを配して透明性を高め、軽快感のある素材を用いることで新規性を演出する意匠計画としています。また色彩計画としては、歴史性を表す「こげ茶」と新規性を表す「白」を建物のテーマカラーとしています。

2．建物環境性能はCASBEE横浜「Aランク」

当ビルは、建築物の環境性能を総合的に評価するCASBEE横浜※2で評価「Aランク」を達成しました。
主な環境配慮への取り組みは以下の通りです。

• ・ 約380m²の壁面緑化、屋上緑化
• ・ 環境負荷の低い工業用水をトイレ洗浄水に利用
• ・ LED照明（一部の高天井）、人感センサー照明（避難階段他）
• ・ 夜間電力を活用する冷水蓄熱式空調システム

これらの導入により、CO2排出量を年間約180トン※3削減する効果を見込んでおり、これはブナの自然林約39ha※4が1年間に吸収するCO2量に相当します。

※2 CASBEE横浜 ＝横浜市が制定する建築環境総合性能評価システムで、建築物の環境品質・性能と環境負荷を同時に評価するシステムです。
※3 CO2排出量計算 ＝一定の想定条件による当社試算です。
※4 ブナ林換算 ＝林野庁ホームページより引用（80年生のブナを主体とする自然林は、1ha当たり年間約4．6トン)

■「戸塚東急プラザ」4月2日（金）グランドオープン！

東急不動産及び東急コミュニティーが運営する全56店舗の商業施設の名称は、「戸塚東急プラザ」に決定しました。4月2日（金）にグランドオープンします。
「東急プラザ」は、渋谷・蒲田等の駅前立地で、昭和40年代（1960年代）より東急不動産が展開している都市型駅前商業施設です。この度開業する「戸塚東急プラザ」は、「東急プラザ」の40年以上に渡る商業運営の経験とノウハウを活かした施設として計画しています。

1．MDコンセプトは「quality＆casual」“　上質でカジュアル”なライフスタイルを提案

「戸塚東急プラザ」のMDコンセプトは「quality＆casual」です。メインターゲットを20代～30代の女性とし、上質で値ごろ感のあるカジュアルな商品・サービスを提供し、ライフスタイルのクオリティアップを提案していきます。またサブターゲットを全世代の女性とし、戸塚駅と直結するアクセス至便の好立地で、駅周辺居住者、駅利用者のデイリーライフをサポートすることで地域に愛されるオンリーワン施設を目指します。

2．キーテナントは「東急ストア」。
「無印良品」、｢有隣堂｣、「ハンズ　ビー」、「アフタヌーンティー・ティールーム」ほか全56店舗

キーテナントには、安全・安心で確かな品質の商品を提供する東急グループのスーパーマーケット「東急ストア」が出店します。また世代・男女問わず支持を受ける「無印良品」、文化情報のネットワーカーとして地元横浜で親しまれている創業100年の書籍・文具店「有隣堂」、東急ハンズの提案型ライフスタイルショップ「ハンズ ビー」、女性に人気の紅茶・スイーツとともにくつろぎの時間を演出する「アフタヌーンティー・ティールーム」などが出店します。
その他、ナチュラルでリラックスしたアイテムを揃える「レプシィム ローリーズファーム」や、ライフスタイルに合わせたアイテムを提案するレディスセレクトショップ「グリーン パークス トピック」、ユナイテッドアローズグループから生まれたカジュアルブランド「コーエン」や「アクシーズファム」、「サマンサモスモスエヘカソポ」、「チュチュアンナ」など、レディスファッションを中心に人気の専門店56店舗が出店します。

■「東急不動産SCマネジメント」に運営業務を委託し、商業施設事業の基盤強化を

東急不動産及び東急コミュニティーは、商業施設事業の基盤強化を図る為に平成21年（2009年）1月に商業施設運営を専門とした「東急不動産SCマネジメント株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：土屋光夫）」を設立しました。現在、「渋谷東急プラザ」、「蒲田東急プラザ」、「箕面マーケットパークヴィソラ」、「サクラス戸塚」と、大型商業施設4施設に加え、「戸塚東急プラザ」についても同社に運営業務を委託しました。同社に集約させた商業施設運営における専門スキル、ノウハウを活かし、「心に響くサービス」をキーワードに、地域に密着した商業施設運営を行っていきます。

■今後の商業施設事業の展開

東急不動産は、昭和40年（1965年）開業の駅前型商業施設「渋谷東急プラザ」を皮切りに、高感度・情報発信型施設の「グラッセリア青山」平成14年（2002年）開業、オープンモールを採用したライフスタイルセンター型SCの先駆け「箕面マーケットパークヴィソラ」平成15年（2003年）開業など、様々なタイプの商業施設を開発・運営してきました。平成21年（2009年）11月には、当社が一括借上する商業施設「サクラス戸塚」が開業し、戸塚西口共同ビルと合わせ戸塚駅周辺の開発の一端を担ってきました。
近年では、商業施設における「再生」をキーワードに、大阪阿倍野や二子玉川での再開発事業へ参画するとともに、銀座・表参道における都心部での商業施設事業を計画しています。
当社の特徴である「まちづくり」コンセプトを今後も深化させ、都市型SCとライフスタイルセンター型SCを両輪に、お客様に便利で親しみやすい商業施設を今後も展開していきます。

■「戸塚西口共同ビル」施設概要

■「戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業」概要

戸塚西口共同ビル　外観写真

再開発事業区域　施設配置図

■「戸塚東急プラザ」施設概要

■ ホームページ　http://totsuka.tokyu-plaza.com/

■「戸塚東急プラザ」ロゴマーク

■「戸塚東急プラザ」内観イメージ

2F　フロア内

4F　フロア内

■「戸塚東急プラザ」位置図

■「戸塚東急プラザ」出店店舗一覧　（56店舗）

＜ファッション＞（22店舗）

＜雑貨＞（23店舗）

＜食品＞（5店舗）

＜飲食＞（3店舗）

＜サービス＞（3店舗）

■東急不動産の主な商業施設

千代田区永田町

世田谷区玉川