【今回のトピック】
・J-REIT市場創設以来、初めて売却物件数が取得物件数を上回った
・運用時NOI※注)利回りが、3期連続で上昇
調査項目毎の特徴は以下の通りです
1.J-REIT資産規模 →売却物件数が取得物件数を上回る
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2009年4-6月期の売却物件は6件、取得件数は過去最低の2件。J-REIT市場創設以来、初めて売却件数が取得件数を上回った。
2.取得時鑑定キャップレート →取得時キャップレート下落
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ただし、取得物件はオフィスの2物件のみと少ないため、物件の個別性の影響が大きく傾向把握は困難。
3.運用時NOI利回り →運用時NOI利回りが3期連続上昇
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運用時NOI※注)利回りが、J-REIT市場の創設以来始めて上昇した前々期に引き続き、3期連続上昇した。
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今回は「渋谷・新宿区」を除く全エリアで上昇し、対前期比+0.2ポイントとなった。
運用時NOI利回りの上昇は、当該期末鑑定評価額の下落によるものが大きい。
※NOI= 物件の収益力を表す指標。償却前税引前純収益
4.鑑定キャップレートの変動幅(今回調査より追加) →平均26.2bp(ベーシスポイント)上昇
・半年間で全物件平均26.2bp(ベーシスポイント)上昇し、平均5.42%に。
・鑑定CRの上昇により、鑑定評価額ベースでの資産規模は約5%減少。
「TOREIT(トゥリート)」について
東急不動産(株)では、J-REIT上場全投資法人の開示情報※注)をデータベース化した会員制のWEB版データベースシステム「TOREIT」を作成しています。
当四半期報告は、「TOREIT」のデータを用いて調査・分析し四半期毎のトピックを発表しているもので、今回の発表は7回目になります。
「TOREIT」では、個別の情報を項目毎に抽出しカスタマイズしたり、地図へプロットして比較する事もでき、J-REIT全体の動きをつかむ事が可能です。
http://tlc-jreit.com/
【TOREIT】
簡易版はこちら http://www.tokyu-land.co.jp/toreit/quarter.html
詳細版のご案内 http://www.tokyu-land.co.jp/toreit/apply.html