東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:金指潔)は、千里ニュータウン駅前に位置する阪急千里線「南千里」徒歩2分の立地に、マンション建替え事業を通じて、大阪府住宅供給公社分譲の「千里佐竹台メゾネット」を「ブランズ南千里」(所在:大阪府吹田市佐竹台1丁目)として再生いたします。当マンションは、東急不動産の住宅事業において、CO2排出削減効果を評価・表示した環境配慮型マンションとなります。
◆建替え事業を度重なる折衝を経て全員の合意形成により事業化
「千里佐竹台メゾネット」(昭和45年竣工)は、大阪府住宅供給公社により分譲された全住戸がメゾネットタイプの集合住宅であり、竣工当時には人気の千里ニュータウンの駅前に所在する、モダンな住宅として、注目されました。
しかし、築37年が経過し、配管等の設備の老朽化、建物の耐震性に対する不安の高まりなどから、建替えの検討が一部の居住者により進められ、平成19年には、阪神淡路大震災時をはじめとするマンション建替えの実績を評価され、東急不動産を事業協力者として選定いただき、事業化へ向けて本格的に取り組んでいくこととなりました。
「千里佐竹台メゾネット」は、高齢化が進んでいたため、建替えにより住環境が変化することへの不安が根強くありました。そこで事業に対する権利者の様々な不安を解きほぐすため、勉強会で理解の促進に努め、権利者の要望事項をできる限り事業計画に反映していくため、全権利者を対象とした個別ヒアリングを繰り返し実施、納得いくまで協議を重ね、円満に合意形成を得られるよう努めてまいりました。
その結果、平成20年2月に行われた建替え決議においては、建替え決議の成立要件である、区分所有者、議決権の各5分の4以上の賛成に対して、71戸中70戸の多数の賛成により可決され、平成20年3月には話し合いのうえ、権利者全員の合意形成を得ることができました。
平成20年10月より既存建物の解体に着手し、平成21年1月には「ブランズ南千里」の本体工事に着手しています。
◆マンション建替え事業の今後の取り組み
東急不動産は、首都圏での平成19年9月竣工の「ブランズ赤坂」建替事業、平成23年3月竣工(予定)の「ブランズシティ港南台うぐいすの杜」建替事業をはじめ、阪神・淡路大震災復興におけるマンション事業や、多くの再開発事業を手掛けてきており、現在も複数の事業を推進中です。
少子高齢化、人口の減少が進む中、住宅政策における良質なストック形成は重大な課題となっており、建替事業はその解決策として大きな期待を寄せられています。今後2010年には、築30年以上のマンションが100万戸を超えるともいわれており、東急不動産としては、ビジネスチャンスと捉え、これまで培ってきた建替え事業のノウハウを注ぎ込み、今後も都心部を中心にマンション建替え事業に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
◆首都圏で展開する環境配慮への取り組みを関西エリアでも導入
東急不動産は、平成21年以降首都圏で供給するマンションにおいて、環境配慮に関する成果を数値にてわかりやすく表示する取り組みを開始しています。「ブランズ南千里」ではこの取り組みを関西エリアのマンションとして採用し、CO2排出削減効果の評価・表示を実施します。地球温暖化防止・CO2排出削減への取り組みが声高に叫ばれる中、住宅事業における環境配慮への取組・推進を数値によりわかりやすく示すことで企業の社会的責任を果たしてまいります。
★「ブランズ南千里」の省エネへの取り組み
- ・省エネに役立つ高効率給湯機「エコジョーズ」
- ・建物全体に断熱対策を施すことで熱暖房率を高め、地球環境への負荷を軽減。全体を覆う外壁の断熱材が床スラブや戸境壁によって途切れる部分についても、断熱材を延長・補強することで断熱効果を高めました。(外部側のみ)
- ・共用部・専用部において、消費電力の大きい白熱灯の使用箇所を減らし、住戸内ダウンライトのランプに電球型蛍光灯を採用しました。
さらに省エネに役立つ保温浴槽も採用しています。
◆年間約48tのCO2排出量削減を実現
このように「ブランズ南千里」では、新省エネ基準適合、省エネ設備機器の採用、緑化や通風、採光などの自然エネルギーの活用により、CO2排出量をマンション全体で※年間約48t削減します。これはブナの木約5,283本が1年間に吸収するCO2量に相当します。
※一定の想定条件による東急不動産 関西支店の試算
◆CO2排出削減効果の評価・表示している主なマンション
物件名 |
特長 |
戸数 |
竣工(予定) |
1. ブランズ武蔵小杉
(川崎市中原区) |
全戸加入型カーシェアリング導入 |
34戸 |
竣工済 |
2. ブランズ砧
(世田谷区砧) |
東急コミュニティーのマンション専有部サービス「家族カプラス」を導入 |
18戸 |
2010年1月 |
3. ブランズ六義園
(文京区本駒込) |
CO2排出削減効果評価・表示の第一号物件 |
40戸 |
2010年2月 |
4. ブランズ幕張
(千葉市花見川区) |
「健康」「緑化」「エコロジー」をテーマとした環境配慮マンション |
48戸 |
2010年2月 |
5. ブランズ中野南台
(中野区南台) |
「壁面塗装」「緑化」に住民参加できるマンション |
36戸 |
2010年6月 |
6. ブランズ文京東大前
(文京区向丘) |
室内の壁面緑化、環境創造型マンション |
32戸 |
2010年6月 |
7. クオリア日本橋浜町
(中央区日本橋浜町) |
パナソニック電工・東京ガスの集合住宅向け次世代サービスを初導入 |
59戸 |
2011年2月 |
8. ブランズシティ港南台うぐいすの杜
(横浜市港南区) |
建替事業で地域の防災拠点とコミュニティー形成の機能を持つ
地域密着マンション |
265戸 |
2011年2月 |
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■建替え事業の経緯
昭和45年 |
千里佐竹台メゾネット 竣工・入居 |
平成14年 |
建替え検討開始 |
平成18年6月 |
事業協力者コンペ実施 事業協力者決定 |
平成18年11月 |
建替え推進決議実施(賛成率93%) |
平成20年2月 |
建替え決議実施(70/71の賛成にて可決) |
平成20年3月 |
全員合意完了 |
平成20年10月 |
従前建物解体工事着工 |
平成21年1月 |
本体工事着工 |
平成22年3月 |
竣工・引渡し |
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《参考》
■ブランズ南千里 物件概要
所 在 |
大阪府吹田市佐竹台1丁目25番30・31(住居表示) |
交 通 |
阪急千里線「南千里」から徒歩2分 |
敷地面積 |
5,824.88m²(集会場敷地含む) |
構造規模 |
鉄筋コンクリート造 地上9階建1棟、集会場:鉄筋コンクリート造 地上1階建1棟 |
延床面積 |
13,678.47m²(本体棟)、152.94m²(集会場棟) |
総戸数 |
125戸(非分譲52戸含) |
間取り |
2LDK~4LDK |
専有面積 |
80.15m² ~ 98.13m² |
売 主 |
東急不動産株式会社 |
スケジュール |
着 工 平成21年1月
竣 工 平成22年3月下旬予定
引 渡 平成22年3月下旬予定 |
施 工 |
大豊建設株式会社 大阪支店 |
管理会社 |
株式会社東急コミュニティー |
販売会社 |
東急不動産株式会社・東急リバブル株式会社 |
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■位置図(建設地)
■「ブランズ南千里」空撮
■ 「ブランズ南千里」外観完成予想図