【今回のトピック】
・資産総額、規模
資産総額、規模ともに増加傾向が継続。
約4年半ぶりの新規上場を含め、2012年4月以降で新規REITが2つ上場し、資産総額も2,000億以上の増加。
今後も複数の新規REIT上場が計画・公表されており、不動産投資市場の回復傾向がうかがえる。
・決算鑑定キャップレート
共同住宅がすべての地域で低下。変動幅は▲7.3bpとなっており、6期連続の低下。
オフィスも変動幅は▲3.1bpと5期連続で低下。
また、ホテルの変動幅が当社調査開始(2009年7月)以来初めて▲2.4bpと低下。
全体の変動幅は▲5.6bpと、4期連続で低下。
調査項目毎の特徴は以下の通りです
1.J-REIT資産規模
・4月~6月の取得物件数57件、売却物件数8件(前期 取得物件47件、売却物件22件)
・資産総額(取得金額ベース)8兆9,295億円
2.取得時鑑定キャップレート → 5.4%(前期 5.6%)
・地方の共同住宅の取得が多い。共同住宅はほとんどのエリアでCRが低下。
3.運用時NOI※注)利回り → 5.7%(前期 5.8%)
※注)NOI= 物件の収益力を表す指標。償却前税引前純収益
4.鑑定キャップレートの変動幅 →平均5.6bp(ベーシスポイント)低下
・ 半年間で全物件平均 5.6bp(0.056%)低下。
・ 鑑定キャップレートの平均は5.53%に。
「TOREIT(トゥリート)」について
東急不動産㈱では、J-REIT上場全投資法人の開示情報※注)をデータベース化した会員制のWEB版データベースシステム「TOREIT」を作成しています。
当四半期報告は、「TOREIT」のデータを用いて調査・分析し四半期毎のトピックを発表しているもので、今回の発表は 19回目になります。
「TOREIT」では、個別の情報を項目毎に抽出しカスタマイズしたり、地図へプロットして比較する事もでき、J-REIT全体の動きをつかむ事が可能です。
http://tlc-jreit.com/
TOREIT四半期報告(第19回)ニュースリリース