【今回のトピック】
・資産総額、規模
資産総額、規模ともに増加傾向が継続し、増加幅が1,000億以上となり、資産規模も9兆円を突破。
また、不動産市況の底打ち観測を受け、国内不動産への資金流入が少しずつ活発になっており、
今後も不動産投資市場の回復継続が伺える。(J-REIT・私募REITともに)
・決算鑑定キャップレート
すべてのアセットが低下。(駐車場は今回決算がないためレポート上では横ばい)共同住宅がすべてのエリアで低下。
変動幅は▲5.5bpとなっており、7期連続の低下。
オフィスも地方を除くすべての地域で低下。変動幅は▲1.7bpと6期連続で低下。
また、ホテルの変動幅も前期に続き▲1.5bpの低下となった。
全体の変動幅は▲4.0bpと、5期連続で低下。
調査項目毎の特徴は以下の通りです
1.J-REIT資産規模
・7月~9月の取得物件数43件、売却物件数5件(前期 取得物件57件、売却物件8件)
・資産総額(取得金額ベース)9兆0,371億円
2.取得時鑑定キャップレート → 5.7%(前期 5.4%)
・地方の共同住宅の取得が多い。共同住宅はほとんどのエリアでCRが横ばいもしくは上昇。
3.運用時NOI※注)利回り → 5.7%(前期 5.7%)
※注)NOI= 物件の収益力を表す指標。償却前税引前純収益
4.鑑定キャップレートの変動幅 →平均4.0bp(ベーシスポイント)低下
・半年間で全物件平均 4.0bp(0.040%)低下。
・鑑定キャップレートの平均は5.49%に。
「TOREIT(トゥリート)」について
東急不動産(株)では、J-REIT上場全投資法人の開示情報※注)をデータベース化した会員制のWEB版データベースシステム「TOREIT」を作成しています。
当四半期報告は、「TOREIT」のデータを用いて調査・分析し四半期毎のトピックを発表しているもので、今回の発表は 20回目になります。
「TOREIT」では、個別の情報を項目毎に抽出しカスタマイズしたり、地図へプロットして比較する事もでき、J-REIT全体の動きをつかむ事が可能です。
http://tlc-jreit.com/
TOREIT四半期報告(第20回)ニュースリリース