角田 茉帆
サステナビリティ推進部
2017年度入社
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ウェルネス事業ユニット
ホテルリゾート事業本部先輩社員と共に計画、 隣地買収、新規買収物件検討業務を担当。
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ウェルネス事業ユニット
ホテルリゾート事業本部新ホテル「nol kyoto sanjo」の主担当に。計画業務/開業準備、 ブランド/名称等整理など、あらゆるマネジメントを遂行。2020年11月に無事開業。その後もnol2号物件の検討のほか、京都・北海道のホテル計画を担当。
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サステナビリティ推進部に異動
全社 サステナ推進/浸透のためのアワード運営や環境経営レポートなどの情報開示を遂行。
※所属・部署名は2024年3月1日時点
学生時代
大学3年生のとき。米国のウォルト・ディズニー・ワールド®・リゾートで働きながら、世界中のゲストに日本文化を紹介する文化交流勤務制度に参加した。アメリカでの時間は刺激的だった。参加スタッフの中でも自分は最年少。ゲストから励ましの声をもらうことも多かった。「あなた学生なの!?こんな素晴らしい仕事をしていて素敵だわ!」
印象的だったことが、もう1つある。各国のスタッフとの交流。誰もが自分の国や街をすごく誇らしげに話す。「マホが日本で好きな街はどこ?」「日本のどんなところが好き?」日本の文化を伝えに来たはずなのに、満足に答えることができない。悔しかった。
自分自身が、もっと日本を知らなくては。
「こういうところが素晴らしいよ」と
誇りに思えるまちをつくりたい。
「こういうところが素晴らしいよ」と
誇りに思えるまちをつくりたい。
ディベロッパーという選択肢が浮かぶ。
自分の進みたい道が決まった瞬間だった。
自分の進みたい道が決まった瞬間だった。
プロジェクト名は「nol kyoto sanjo」。
土地の借地契約、プロジェクト収支を含む企画立案、設計者やインテリアデザイナー、
家具・備品等の手配先など関係各所の決定と調整、設計・施工管理、運営準備などなど。
すべてのマネジメントを担当する。
土地の借地契約、プロジェクト収支を含む企画立案、設計者やインテリアデザイナー、
家具・備品等の手配先など関係各所の決定と調整、設計・施工管理、運営準備などなど。
すべてのマネジメントを担当する。
東急不動産は良い意味で独自の色を出さない。「いい施設ができた」というだけで満足しない。
目指すのは地域のファンが生まれるような仕事。そこに価値を見出す人が多い。
それが入社を決めた理由だった。
「nol kyoto sanjo」も地域の特性からアプローチを進め、施設のあり方を考えていった。
目指すのは地域のファンが生まれるような仕事。そこに価値を見出す人が多い。
それが入社を決めた理由だった。
「nol kyoto sanjo」も地域の特性からアプローチを進め、施設のあり方を考えていった。
最初に取り組んだのは基礎調査。
ホテルを立てるエリアは一体どういう場所なのか、どのような歴史があり、どういった人たちが利用するのか。
その上で、この土地に適合するブランドを考えて整理をしていく。
「nol」というブランドもホテルと同じくこれから誕生する。
ホテルを立てるエリアは一体どういう場所なのか、どのような歴史があり、どういった人たちが利用するのか。
その上で、この土地に適合するブランドを考えて整理をしていく。
「nol」というブランドもホテルと同じくこれから誕生する。
建物の計画、ターゲティング、ブランドのコンセプト。
すべてが初めての挑戦であふれていた。
1年目は、先輩がいるプロジェクトで、先輩が示してくれたゴールに向かって進めば上手くいった。ここからはまったく違う。全て自分で考えなくてはいけない。地域の特徴なんて、すぐにはわからない。今までのように、先輩や上司を頼りたくなった。実際に相談もした。
「角田は何がやりたいんだ?」
その一言で気がついた。自信のない人には誰も賛同してくれない。できない。必要なのは、根拠と明確な意思。すぐにできるようにはならない。それでも、仕事が少しずつ楽しくなっていく手応えを感じていた。
意思を持つことで、
プロジェクトは前進する。
関係者やその家族を呼び、ホテルをフル稼働にする。ずっと見ていたのは来訪者の表情。誰もが嬉しそうにしている。やった。上手くいった。このプロジェクト、やってよかった。
涙が出た。
これまで一緒に動いてきたスタッフも同じ気持ちだった。その日の飲み会。みんながこう言う。「いろいろあったけど、いい仕事ができたな」開業後にもうれしいことがあった。旅行サイトの口コミ。自分がこだわった設備に「いいね」とコメントが書かれている。自分の考えたことが、誰かの役に立っている喜び。今も時々読んでは、仕事のモチベーションにしている。
nolでの成功を糧に、2023年度からサスティナビリティ推進部で勤務。サステナブル意識が高い人間ではない。異動前は、研修が面倒だとすら感じていた。環境に配慮しなければ、将来人が住めなくなる。問題認識はあるが、実感値がない。ヒアリング、ESG評価を盛り込んだ社内レポートの作成、発信。日々の仕事を通じて考え方は180°変わった。サステナブルな取り組みは、やるのが当然。これこそ、日本人が誇りに思えるまちづくりに必要なことだ。
東急不動産ホールディングスのグループ全体の制度として、サステナブルアクションアワードも促進している。小さいことでもまず1つ、1歩踏み出してみることを促す賞。
自分も実際にサステナブル活動に取り組むまで、大切な実感が持てなかった。ならば、周囲の人が取り組むきっかけをつくるべきだ。このアワードはさらなる拡大を計画している。
※ESG
環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字を合わせた言葉で、第三者評価機関が環境・社会・ガバナンスにおける評価基準を設けて企業のスコアリングを行い、そこで決定されるスコアをESG評価という。 自分が過去に携わった物件を時々振り返って思う。サステナブルな価値観があれば、もっとできることがたくさんあった。
一方で、あの時取り組んでいたことがサステナブルだったと気付くこともある。
ホテル・リゾート事業本部にいた頃は、地域それぞれの良さを引き出したホテルを作りたいと思っていた。
今の自分は、地域の良さを引き出しながらも、ゲストが自然と環境に貢献できるホテルを作りたい。
楽しい時間を過ごしていたら、それがいつの間にか地産地消や環境負担の軽減に貢献しているというものだ。
ここから共感が生まれ、地域のファンをさらに増やすようなホテルができれば、
日本人が誇れる街づくりにつながると
信じている。