宮城 貴紀
都市事業ユニット 開発企画本部
開発第一部
2012年度入社
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商業施設事業本部
商業施設開発部商業施設用地/稼働商業施設の買収、商業施設の開発/売却。
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財務部
※東急不動産ホールディングス兼務再生可能エネルギー事業に関するSPC買収等のスキーム検討支援。
海外事業における複数会計基準にまたがる連結決算対応、グローバル税制対応。
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DX推進部 兼 経営企画部
※東急不動産ホールディングス兼務長期経営方針および中期経営計画方針の策定や、デジタル戦略の策定。
機能子会社(TFHD digital)の設立。
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都市事業ユニット
開発企画本部
開発第一部新宿駅西口地区開発計画を担当。
事業推進/計画/商業MD策定などプロジェクト全般の業務を遂行。まちづくりにおける環境施策の推進。
※部署名はいずれも当時の名称を掲載
※所属・部署名は2024年3月1日時点
好きなものに関われる仕事がしたい。雑誌をつくる出版社と、まちをつくるディベロッパー。どちらに進むか。頭の中に広がったのは、中学生の時の記憶。通っていた中学校の近くで大規模再開発があった。木造長屋のまちが、外資系企業のオフィスやラグジュアリーブランドの店舗、美術館までそなえた文化都市になった。たった一つの開発で、まちの色がこんなにも変わる。居心地のよい空間は人を穏やかにし、刺激的な空間は人の心を踊らせる。なぜか行きたくなる場所がある。
人生を通してやりたいことが見つかった。
土地を取得したら、設計者とプランを作成し、施工者と建物を作る。
テナントを誘致し、最後に開業を迎えて、訪れた人の思い出の一つとなる。想像した通りの「ザ・開発」の仕事。
土地の取得から開業まで、一気通貫で担当できる恵まれた環境に感謝した。
プロジェクトの打ち合わせで向かいに座るのは、40〜50代の経験豊かなプロフェッショナル。
一方で、意思決定を行うのは自分。わからないことだらけの日々。
どうすれば自分の価値が発揮できるのかを考えた。
ただ、プロジェクトを俯瞰して見ることができるのは、ディベロッパーだけ。
色々な専門家のアイデアやプロジェクト各所で起こっている情報を集約し、
目の前の課題に異なる立場の観点をフィードバックする。
プロジェクトのハブとなるのがディベロッパーの価値だと気づいた。
ある分野の専門知識や情報を、異なる分野の専門家に伝える。
適切に、より分かりやすく伝えることで、プロジェクト関係者全員で同じゴールを目指し、
最高のアウトプットを生み出す。
なにかを常に考える。
意識は今も変わっていない。
楽しいというマインドだけでは
乗り切れないこともある。
それから2年後、長期経営方針と中期経営計画策定に携わることに。2030年度までの会社の方針を決める。未来に向けた重点テーマの一つがDX。不動産業界は、たった一つの土地や建物を扱い、関係者との調整もウェット、独特な慣習もたくさんあり、デジタルに対するハードルは非常に高い。現場からしても、10年後の世界の話をされても何をすればいいのかわからない。自分も現場にいた頃はそう感じていた。
デジタルではなく、
既存の事業を理解した社員たち。
ただ気負いはない。コーポレート部門に従事した期間で、会社への理解は深まった。会社がもつ知見や新しい取り組みを適切に反映することができれば、きっとプロジェクトは上手くいく。プロジェクト関係者のハブとして、またプロジェクトと社内の知見をつなぐハブとして、多様なプロフェッショナルが、同じビジョンのもと、意見やアイデアを出し合って、みんながいるからできるいいものをつくる。私はプロジェクトマネージャーとして、適切なコミュニケーションで関係者が前向きに最大限のパフォーマンスを発揮できる環境をつくり、そして、最後にはプロジェクトが進む方向を定め、その決断に責任を持つ。それが今の使命だ。
もともと事業領域が広いことに加え、若手のアイデアを受け入れていく企業風土、既存事業が財務面も含め強靭になった。
会社には、新しい事業や取り組みにリソースを割く余裕が生まれている。
やりたいことは、どこでもできる。
やりたいことをあえて会社で、そして歴史ある企業でやるメリット。それは先輩たちが積み重ねてきた信頼や知見といった資産を活用できること。
上手く引き寄せることができれば、経験が少なくても、想像以上に大規模な事業に変換して挑戦ができる。
一方で、きちんと会社に納得してもらうだけのメリットを感じさせなくてはならない。
まちそのものが持つ魅力と、地元の方の想いをもとに、
東急不動産のアイデアや知見を合わせることで、その土地に新たな魅力をつくりだす。
それは大学生の頃に憧れた
まちづくりに12年間没頭し、
もっとまちづくりが好きになった
今の私の挑戦である。