吉行 菜津美
住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部
計画第二部
2021年度入社
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住宅事業ユニット
首都圏住宅事業本部新築分譲マンション「BRANZ」の他、分譲マンションの計画業務を担当。
同年、「BRANZ」は太陽光パネルの設置が必須となり、会社として取り組む意義を整理するための企画や資料作成にあたる。首都圏住宅事業本部として初の試みとなるホテルコンドミニアムの計画業務を担当。
※所属・部署名は2024年3月1日時点
学生時代
建築学科専攻。大学3年生のときスウェーデンへの短期留学で、持続可能性を追求したまちづくりを学んだ。驚いたのは、国民の環境意識の高さ。エコバッグ持参は当たり前。ゴミやプラスチックをどう減らしていくかを学生も真剣に考えていた。この流れは世界中に広がる。
日本でも持続可能なまちづくりは
もっと需要が高まる。
もっと需要が高まる。
建築のプロセスで一番好きなのは、基本構想。人の動線や土地の歴史を読み解いて地域に合った建物を考える。ストックホルムで見た景色と自分の好きなことを合わせた職業がディベロッパーだった。
入社1年目で担当したのは東急不動産の環境先進マンション 「BRANZ」。
今では物件に太陽光発電のパネルを設置することがマストになっている。
それが決定したのが入社年の2021年だった。
なぜ今、太陽光発電を設置するのか。なぜBRANZで取り組むのか。
それを自分たちの言葉でまとめて資料にする。それが入社1年目での成長を実感できる仕事となった。
資料を手当たり次第に読んでいく。1つの言葉に行き着いた。
今では物件に太陽光発電のパネルを設置することがマストになっている。
それが決定したのが入社年の2021年だった。
なぜ今、太陽光発電を設置するのか。なぜBRANZで取り組むのか。
それを自分たちの言葉でまとめて資料にする。それが入社1年目での成長を実感できる仕事となった。
資料を手当たり次第に読んでいく。1つの言葉に行き着いた。
東急不動産において、環境への取り組みは非財務価値の核となるものだ。
パネルは決まりだから設置するのではない。必要だから設置する。
今取り組まなければ、遠からず地球に影響が出る。頭のどこかでわかってはいた。
自分自身の意識も変わるきっかけとなった。
「これは会社にも地球にも絶対に必要なこと」
自分と同じ変化を踏めるよう、資料をつくり、社内への働きかけをすすめていった。
パネルは決まりだから設置するのではない。必要だから設置する。
今取り組まなければ、遠からず地球に影響が出る。頭のどこかでわかってはいた。
自分自身の意識も変わるきっかけとなった。
「これは会社にも地球にも絶対に必要なこと」
自分と同じ変化を踏めるよう、資料をつくり、社内への働きかけをすすめていった。
2年目の仕事は「BRANZ」のような分譲マンションを中心とした計画業務。住宅事業の計画部は、企画設計・基本設計段階からお客様に引き渡すまでの一連の業務すべてに関わる。憧れだった基本構想の仕事もあった。一方でなかなか慣れない仕事があった。近隣住民との協議・説明会。人前に立つのは怖かった。今日はどんな質問が飛んでくるのか。自分はきちんと答えられるのか。現地までは新幹線で向かう。移動の時間は、緊張の時間だった。
自分が頼りないところを見せてしまえば、それはプロジェクト全体に伝染してしまう。臆病なのは構わない。ただし、人前では見せない。説明会は事前の対策が重要。新幹線での時間をすべて準備の時間に当てた。想定質問をつくり、読み返す。自分の言葉として説明できるようになるまで。それぞれが別の思いを持っている土地で、全てを汲み取って計画するのは難しい。何度も対話を繰り返し、双方の理解に努めていく。ある日の説明会。すべての対応を終えたあと、地元住民の方が声をかけてくれた。
「吉行さんのお話、
とってもわかりやすかった。
ありがとう」
とってもわかりやすかった。
ありがとう」
住宅事業は、あらゆる業務の連続で成立している。どれも欠けてはならない。それぞれのフェーズに対して丁寧に取り組むことは、次のフェーズの安心や信頼につながる。着工開始に立ち合ったときに実感した。
安心と信頼。
その連続が長く愛される建物をつくる。
ホテルの客室を区分所有できる物件で、購入者はホテル運営会社と客室の賃貸借契約を結ぶ。
利用したい期間は購入者自身が使うことができ、利用しない期間はホテル客室として運用される。
ホテルの稼働に応じて客室購入者が賃貸収入を得られる仕組みをもった物件だ。
当時の住宅事業本部にはホテルの知見が少なかった。頼りにしたのは、東急不動産のウェルネス事業部。ここには同じ入社年のメンバーが活躍していた。連携し、情報収集を進めて行った。
ホテルの知見に関しては頼れる存在が見つかった。一方で、実際に事業を推し進めるのは住宅事業部の仕事。今、日本ではどんなホテルが注目されているのか。チームで各所に出向き、東急ハーヴェストクラブなどを中心に1日に5物件を見学した日もあった。分譲マンションとはすべてが違う。毎日、情報の吸収を重ねていく。
ある程度、部屋の内装が決まっている住宅以上にホテルコンドミニアムは決めるものが多く、自由度も高い。壁や床の仕上げ、家具の一つひとつをデザイナー・設計担当と相談しながら選び、客室の雰囲気を仕上げていく。ここでも構想段階の仕事ができた。
ホテルの知見に関しては頼れる存在が見つかった。一方で、実際に事業を推し進めるのは住宅事業部の仕事。今、日本ではどんなホテルが注目されているのか。チームで各所に出向き、東急ハーヴェストクラブなどを中心に1日に5物件を見学した日もあった。分譲マンションとはすべてが違う。毎日、情報の吸収を重ねていく。
ある程度、部屋の内装が決まっている住宅以上にホテルコンドミニアムは決めるものが多く、自由度も高い。壁や床の仕上げ、家具の一つひとつをデザイナー・設計担当と相談しながら選び、客室の雰囲気を仕上げていく。ここでも構想段階の仕事ができた。
ものづくりの楽しさを改めて感じる仕事となった。
現在も分譲マンションとホテルコンドミニアムの計画業務を担当。3年目からは関わる業務の幅が広がった。着工前の物件が3つ、着工済みの物件が1つ、そして設計中のものが2つ。その中に、これまで自分が重点を置いてきた環境への取り組みを提案・反映できたものがある。ファミリー向けの分譲マンションだ。
子どもの頃、生活の中で環境問題やSDGsがどれだけ身近にあるかによって、大人になった時の意識は大きく影響される。“住まい”で過ごす時間は生活の大半を占める。だからこそ、ここに普段から環境・循環を感じられるものを散りばめる。いつか成長した子供たちが、環境への配慮ができる大人になることを期待して。
この仕事で一番気持ちがうれしくなるのは、自分が携わっていた物件に、実際に人が住んでいるのを見るとき。
建物に人の気配や営み、そこから生まれるあたたかさが宿り、“住まい”へ変化していく。
長く愛される建物というのは、こうしたシーンから生まれていくのではないかと思っている。
一方で、住宅以外への興味が芽生えてきている自分もいる。
来年あたりには、初期段階から関わった物件で人が生活を始めるところを見ることができる予定だ。
そのあとのキャリアについては、あえて、まだ決めていない。
東急不動産という会社には、実にさまざまな事業がある。若手の挑戦を後押ししていく文化も強く根付いている。
今は自分の興味や好奇心を
大切にしながら、
多方面の可能性を見つめていたい。
東急不動産という会社は、それも良しとする、懐の深い会社なのだから。