築27年の物件をリノベーション!
人や生き物全てに優しい「コンフォリア高島平」

東急不動産が描く環境先進ストーリー

DATE 2024.04.26

  • #サステナビリティ
  • #新しい住まい方
  • #都市開発
  • #SDGs
  • #COMFORIA

東急不動産の賃貸住宅「COMFORIA(コンフォリア)」。利便性はもちろん、都市を豊かに生きる上質な暮らしを目指し、英語で心地よさ、満足を意味する“comfort”と、ラテン語で場所を意味する“ia”を組み合わせた名前が付けられています。
この記事ではシリーズ初となる既存建物のリノベーション物件として竣工した「コンフォリア高島平」をピックアップ。環境への負荷を削減する工夫や廃材をアップサイクルした設備など、プロジェクトに携わった社員から魅力を紹介していきます。

コンフォリア高島平とは
都営三田線高島平駅から徒歩10分、築27年、全76戸のマンションです。7階建てと8階建ての2棟の間に中庭がある構造となっています。

PROFILE

堀光 早紀

住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部 計画第一部 事業企画G

間伐材や廃材を活かしたリノベーション賃貸

コンフォリア高島平は、築27年の社宅をリノベーションして誕生しました。より環境に優しく、暮らしを楽しめる「暮らしのアップサイクル」を実現すべく、既存建物の活用だけにとどまらない環境先進な取り組みを導入しています。

例えば、東急不動産が緑を守るために行っている「緑をつなぐプロジェクト」の保全森林から伐採した間伐材が、あらゆるところで活用されています。キッチンカウンターや玄関横の棚など専有部の家具にとどまらず、共用部の中庭のベンチやドッグランにも使用されています。

以前、社宅として使われていた時は外周をフェンスに囲われ、閉鎖的な雰囲気がありましたが、フェンスをなくして広場に。テラススペースには中庭で使われていたレンガタイルを再利用、枕木や間伐材なども活用しました。
工事で出た廃材も、土留めや、ベンチの土台などとして使っています。

工事で発生した残土や廃材を活用したテラス
部屋の設備にも間伐材をふんだんに使用

さらに、入居者にはバッグ型の「LFCコンポスト(【公式】LFCコンポスト - 生ごみから美味しい野菜をつくるコンポストをはじめよう)」が配布され、生活していく中で生ごみを削減できるだけでなく、中庭の共同菜園の堆肥として野菜を育てることもできます。

生ゴミを堆肥化できるコンポスト、共同菜園にはみずみずしい野菜が!

環境に優しいだけでなく、より良い暮らし(ウェルビーイングな暮らし)につながることが、入居者にとってもメリットとなっています。

ワークスペース、キッズスペースなど共有部をアップグレード

コンフォリア高島平は共用部の充実度も特徴の1つです。
共同菜園の他にもワークスペース、キッズルームなど、賃貸物件では珍しい入居者同士の交流を誘発する仕掛けが多く取り込まれています。
例えば、体育館の床材を再活用したデスクやチェアなど「アップサイクル」を象徴するような家具も設置され、【環境配慮】×【地域のつながり】という、他の賃貸物件にはない価値を創造しています。

ワークスペースも完備
体育館の床材をアップサイクルしたベンチ

全室ペットOK 犬や猫が快適に暮らせる工夫も

ドッグランの他、エントランスの足洗い場や、入居者以外の方も利用できるペット専用ランドリーを備えたコインランドリーもあります。
4戸あるペット専用住戸は、消臭機能のある壁面タイル、汚れやひっかきに強くペットに優しい床材を採用した内装、リビングルームの壁に猫が自由に歩き回れるキャットウォークが設置された部屋も…!賃貸物件としては比較的珍しい、ペットも快適に暮らせる個性的なお部屋となっています。

ドッグランや菜園が設置された中庭
キャットウォークが設置された部屋

環境配慮への障壁は入居者のニーズとのバランス

当社が環境先進企業として脱炭素社会や循環型社会の実現を目指している中で、リノベーションはCO2の排出削減につながると考え、本物件で導入することになりました。しかし、「環境にやさしい」ということがお客様にとって必ずしも入居の決め手になるわけではありません。コンフォリア高島平のような築古のリノベーション賃貸物件は、周辺物件と比べた賃料や築年数が入居の障壁となることもあるため、その分付加価値を提供することも期待されています。

どこまで既存のものを活かして、どこをリノベーションするべきか、そしてお客様に満足していただけるような環境配慮な暮らしとは何か、環境配慮とお客様のニーズのバランスを見極めるのが非常に重要でした。

しかし、当社は「環境先進企業」の実現を掲げていることで「新しいことに挑戦していこう!」という風土が部内で醸成されており、プロジェクトメンバーが一丸となり実現できたリノベーションだと思います。そのことがお客様からの評価にもつながっていると感じます。

リノベーション前
リノベーション後

メディアをはじめ社外からの問い合わせも多いことから、環境配慮住宅に対する関心が高まってきています。
東急不動産はこれからも「環境先進企業」として、パートナー企業様と連携しながら、今求められている暮らしと環境への配慮の実現を目指していきます。

  • 11 住み続けられる まちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 15 陸の豊かさも守ろう

東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。