一歩踏み入れば、緑あふれる別世界、代官山の森でのんびり過ごす「フォレストゲート代官山」
100年に1度のシブヤ大改造
DATE 2023.12.25
「渋谷」駅をはじめ恵比寿や中目黒へも徒歩圏の代官山に2023年10月19日にオープンした「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」。商業施設とシェアオフィス、賃貸住宅の入ったMAIN棟、カフェやイベントスペースのある木造2階建てのTENOHA棟の2棟で構成されており、館内はどこにいても緑を身近に感じる、森のような雰囲気。ライフスタイルの中心である「職・住・遊」に「サステナブル」と「食」を掛け合わせた、「Forestgate Daikanyama」の新しい魅力を、プロジェクトメンバーの小田がご紹介します。
PROFILE
小田 麻友美
渋谷開発本部プロジェクト推進部
事業企画グループ
働く、住む、遊ぶが溶けあう新しいライフスタイルを体感できるMAIN棟
商業施設やシェアオフィス、住宅で構成され「職・住・遊 近接の新しいライフスタイル」の提案を目指したMAIN棟は、敷地に足を踏み入れた瞬間、緑に包まれる非日常を味わえること間違いなしの施設です。
木箱を積み上げたような外観、垂直方向に広がる森のようなデザインを手がけたのは、世界的建築家の隈研吾さん。
学生時代から遊び場として代官山に親しんでいた隈さんは、当時の静けさや緑の在り方を再現する想いで設計に取り組んでいったそうです。
地下1~2階の商業施設には、「Blue Bottle Coffee」や「Jo Malone London」、「ザ・ガーデン自由が丘」など、「緑・環境サステナブル」と「食」を軸にした店舗が軒を連ねています。
4階から10階は賃貸住宅となっており、全57戸のうち、「こころ・緑・食」に精通した3名のパートナーと共に特別な3戸を作りました 。
間取りや設備は、高機能なだけでなく、住む人のこだわりや価値観を支え、拡げるものに。実験的な趣向も凝らし、新しい暮らし方を空間全体で提案しています。
木造2階建てのTENOHA棟は地域創生やサステナブルな実体験を広げていく場に
もう1棟のTENOHA棟は、カフェとイベントスペースで構成されています。
こちらは木造の2階建てで、岡山県西粟倉村の間伐材を構造材に使った建物です。
設計を担当したのは自然と建築が共生する環境建築デザインを手がける、建築家ユニット「SUEP.」。
この施設が地域と都市をつなぎ、また、サステナブルな生活体験が広がっていく場になっていければという思いが込められています。
実はこのTENOHA棟、建物自体にもサステナブルで、資材を無駄にせず移築できる造りになっています。テナントだけでなく、建物というハードウェアにもこだわりや思いが詰まっています。
また、東急不動産が手がける全国のTENOHAには地域創生や地域の課題解決の拠点となる施設としての一面もあります。
中でも代官山はTENOHAが進める地域共生の取り組みの連動・連携を活性化、都市と地域の共創を生む情報発信拠点としての役割も担っています。
資源のムダや消費量を減らし日常のサステナブル化を目指す「CIRTY(サーティー)」
施設のオープンと同時に、サーキュラーエコノミー活動を行う方たちと連携して「CIRTY (サーティー)」を始動しました。
CIRTYは代官山から、「サーキュラー」や「サステナブル」についてみんなで考え、日常生活に落とし込んでいくきっかけをつくるための情報発信と場づくりを目的に活動しています。
- サーキュラーエコノミーとは、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら付加価値を生み出す経済活動のこと。資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止などを目指すものです。
「フォレストゲート代官山」のカフェや、これから開催予定のマルシェやイベント・ワークショップなどを通じて、サーキュラーエコノミーを身近に考えるきっかけになり、そこから新たなコミュニティの創出につながることを目指しています。
屋上で育てたフレッシュな野菜をカフェで楽しむ、「店産店消」のヴィーガンメニュー
TENOHA棟では、屋上や室内で野菜を育てており、とれたてをカフェのヴィーガンメニューとして提供しています。規格外野菜・果物も積極的に取り入れ、美味しくサステナブルを体験してもらえる取り組みです。
店舗で出た食品廃棄物はバイオ発酵させて屋上の農園の堆肥に再利用。
さらに、廃棄物の発酵から生まれた電力をMAIN棟に還元し、ダブルのリサイクルで資源を循環できるようにしています。
緑の中で食を楽しみ、ゆったりと仕事も、他にも見どころが盛りだくさん
緑に囲まれた館内
「フォレストゲート代官山」に足を踏み入れたら、まず一番に緑の多さを感じていただけると思います。
屋内外を問わず「緑」で溢れています。施設のグリーンデザインは、植物の生産、買い付けから、設計&施工、メンテナンスに至るまで、グリーンにまつわるあらゆる事業を手がける「SOLSO」が手掛けており、在来種、中でも代官山エリアで見られる木々や季節の花々が多く息づいています。
森の小道のような空間を歩きながら、新しいお店に出会うことができるのは「フォレストゲート代官山」ならではと思います。
食品庫
「食品庫」では一般のスーパーでは売られていないプロのこだわり商品やメーカーのおすすめ品などを購入できます。チーズやワインなども充実していて、イベントや試食・試飲、角打ちなどの開催も予定されています。
半円形の大きなカウンターや、2,000本まで収納できるワイン庫など、見ているだけも楽しめるお店となっているため、お近くにいらした際はぜひ立ち寄ってみてください。
シェアオフィス
会員制シェアオフィス「Business-Airport Daikanyama(ビジネスエアポート代官山)」。名前の通り国際空港のラウンジをイメージしたゆとりある空間になっています。
コラム
東急不動産と代官山
代官山は東急不動産にとって長らく開発を担ってきた歴史あるエリアです。
フォレストゲート代官山が建つ敷地は、1955年に開業した日本初の外国人向け高級賃貸アパート「代官山東急アパート」の跡地。以来60年以上に渡り、代官山の街づくりを独自に進めてきました。
東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。