挑戦する人 畠山洋平さん

東急不動産と挑戦するDNA

DATE 2024.12.20

  • #人財
  • #組織風土
  • #キャリア

東急不動産は、社員に対し事業プロデューサーとして高い視座と広い視野を獲得することや、一人ひとりの「挑戦」と「自律」を支援するために、人事制度改定をはじめ、さまざまな環境整備を進めています。そんな中で社員の皆さんはどのようなキャリアを思い描き、仕事に打ち込んでいるのでしょうか。昨年度反響の大きかった本企画。今年度は、キャリア入社された方にフォーカスを当て、これまでの経験を活かしたキャリア形成、そして外から見た当社について語っていただきました。

環境変化への熱望×挑戦=たゆまぬ自己成長

インフラ・インダストリー事業ユニット
環境エネルギー事業本部
環境エネルギー事業第一部
PPA&パートナー推進G
兼 (株)リエネ 出向
畠山 洋平 さん

PROFILE

当社入社前
新卒で新築マンションを扱う不動産会社に入社。分譲マンションの用地買収と新築マンションの販売を中心に多様な業務を担当する
2008年5月~
入社 住宅事業本部 情報開発第一部
2011年4月~
住宅事業本部 プロジェクト事業部
2013年4月~
海外事業部、TOKYU LAND US Corporation出向など海外事業を担当
2021年4月~
海外企画部 事業企画G グループリーダー
2022年4月~
戦略事業ユニット 事業戦略部
2024年4月~
インフラ・インダストリー事業ユニット 環境エネルギー事業本部 環境エネルギー事業第一部 PPA&パートナー推進G 兼 リエネ(株)出向

現在の主な担当業務

  • 再生可能エネルギー(以下、再エネ)の発電所取得、開発推進(屋根上太陽光、野立て太陽光、海外太陽光などを中心)
  • 外部パートナー連携体制構築に向けた戦略検討 など

01.「石の上には5年」で得た多岐にわたる業務領域

「再エネ事業は、これまで携わってきた不動産事業とは全く異なる分野。1から学ぶことだらけです。でも、自ら新しい環境に飛び込むのも慣れてきたのか、最初から楽しめています。」

そう話すのは、2024年度から新たにリエネに出向している畠山さん。
新たな担当となった太陽光発電案件の開発推進や視察で、国内外の各地を飛び回る日々を送っています。

畠山さんは当社にキャリア入社してからの16年間で、用地取得、再開発、米国での海外事業、そして現在の再エネと、自らの意志で多岐にわたって業務領域を広げてきました。

周期的に自ら新しい環境に身を置き、新しいことに挑戦する。その姿勢が身に付いたきっかけは、新卒入社した新築マンションを扱う会社で役員の方が発したある言葉だったといいます。

「私は地道な努力を重ねるよりも、あえて半ば強制的にキャッチアップせざるを得ないような環境に自分を追い込むことで成長するタイプ。そんな私の性格を見透かしたのか『5年くらいを一区切りとして、仕事の環境を思い切って変えてみなさい。若い時はそれが成長につながる』と言われたんです」

20代の時のこの出来事が、今に至る畠山さんのバックボーンになりました。

02.最初の「チェンジ」で東急不動産へ

前職ではマンションの用地買収、新築販売、近隣対応などあらゆる業務を担当しました。

そんな不動産業界の「修行期間」を経て、畠山さんは心機一転し、2008年に当社へのキャリア入社を決めます。あの言葉の通り、新卒入社から5年が経つ頃でした。

入社直後は前職の経験を活かしマンション用地の取得を担当。
2年目に再開発専門のラインに異動し念願だった再開発にも早々に携わることができました。

03.5年の節目で究極の環境変化「海外駐在」へ

デベロッパーとしての担当領域を着実に広げる中で再び「5年の節目」がやってきます。30代を迎えた畠山さんの中には、新たな環境での成長を希求する気持ちが高まり、海外事業を担当するという一大決心をします。

「英語は苦手でしたし、海外志向もありませんでした。でも、異なる環境に飛び込むという一点において、海外(米国)に行くことほど最大の変化はありません。また、日本の国内人口が減少する中、不動産会社として海外進出することの重要性も認識していました」

ぶれることない「変化と自己成長」への思いに燃えて渡った米国・ロサンゼルスでは、苦労も多かったものの「総じて楽しかった」と振り返ります。

「新規事業を模索する中で、当時まだ日本では浸透していなかった賃貸住宅のバリューアド事業※に目をつけて展開したことは思い入れ深いですね」

日米の商習慣の違いに苦労しながらも、相互理解の努力がパートナー共創の実践という形で身を結んだ意義深い案件もありました。

「米国では我々は資金提供者の立場で、実際の事業推進は現地パートナーが行います。どんなパートナーを求めているのか、日本で我々がデベロッパーとして事業を行っていたバックグラウンドをどれくらい活かせるのかをパートナーや現地スタッフに丹念に伝え、理解者を徐々に増やしていきました。この努力が、2019年のケントプロジェクト取得につながったんです」

※バリューアド事業:既存建物にリノベーション工事や運営改善を行い物件価値を向上させる事業。取得してバリューアドさせた後に売却して利益を創出する。畠山さんが取り組んだバリューアド事業はこちらをご覧ください。

04.新天地での目標と、次世代への思い新天地での目標と、次世代への思い

海外事業は間に1年間の東京勤務を含めて、足掛け8年に及ぶ実り多い経験になりました。

2024年からは再エネ事業へ。新天地での1からのスタートから走り続けてきたここまでを振り返って、畠山さんは次なる目標に燃えています。

「私自身はまだ再エネ事業のエキスパートとは言えません。一方で、リーダーとしてどのような付加価値を提供できるかが求められている。これは大きな試練だと思っています。でも、海外で学んだ信頼関係を礎にした共創のあり方や、相手を信頼し支えながらその力を伸ばす人材育成の方法は、ここでも活かせると考えています。そうした知見を発揮していきたいですね」

そして、再エネ事業には確固たる「やりがい」を感じているといいます。

「自分が親になって『子どもたちの世代に何を残せるか』をあらためて考えるようになりました。その上で、持続可能な社会の実現に向けた再エネ事業に携わることは大きな社会貢献でもある。そのことに気付いたんです」

あくなき変化と成長を求めて描いてきた軌跡の先に、今また生まれた目標とモチベーション。畠山さんの挑戦はこれからも続いていきます。

外から見た東急不動産

当社は他デベロッパーと比べて、マイルドな社風だと思いました(笑)。穏やかな社員が多いですね。
入社して印象的だったのは、年次の浅い社員であっても、その主体性をしっかり尊重する風土があること。いい意味で若手を「大人扱いする」というか、締め付けることなく伸び伸びと取り組ませて成長させる雰囲気も、また当社の「らしさ」だと思います。

オフタイム

自宅の庭での園芸が何よりの趣味です。

(上)コロラドトウヒ(ピセアプンゲンス オメガ)といって、我が家で最も高価な植物です。生育は遅いので20年後のシンボルツリーを目指しています。
(中)パンパスグラスの収穫をしていた時の一枚。ドライフラワーとして家で使っています。でも友人に「ほしい」と言われ、お裾分けしました。
(下)岡恒の剪定ばさみ。適度な重さも相まって切れ味良く、研ぎながら使っています。カチンという音も心地よく、まさに我が家のはさみの「エース」です。

これが私の仕事の流儀

所属する部署・組織を常に広い視野で見つめながら、1メンバーとして組織全体の利益や成長に資するよう意識的にコミットするということです。メンバーが自分の担当業務だけに拘泥する組織は、往々にしてセクショナリズムに陥り、いざという時に「それは私の仕事・管轄ではありません」ということになりがち。それでは組織としての成長につながりません。だからこそ自らの意識を担当業務だけでなく組織全体に広げて、いつも自分ごと化するように心がけています。