挑戦する人 堀口裕さん

東急不動産と挑戦するDNA

DATE 2024.10.11

  • #人財
  • #組織風土
  • #キャリア

東急不動産は、社員に対し事業プロデューサーとして高い視座と広い視野を獲得することや、一人ひとりの「挑戦」と「自律」を支援するために、人事制度改定をはじめ、さまざまな環境整備を進めています。そんな中で社員の皆さんはどのようなキャリアを思い描き、仕事に打ち込んでいるのでしょうか。昨年度反響の大きかった本企画。今年度は、キャリア入社された方にフォーカスを当て、これまでの経験を活かしたキャリア形成、そして外から見た当社について語っていただきました。

自分ならではの軸×たゆまぬ挑戦=
真のゼネラリストへ

都市事業ユニット 渋谷事業本部 渋谷開発部
事業企画G
堀口 裕 さん

PROFILE

当社入社前
大学院修了後、新卒で総合不動産会社に入社。オフィス、マンションの設計企画や用地仕入れ、企業ブランディングなどを担当する
2021年4月~
入社 住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部 開発第二部
2023年4月~
係長
2023年10月~
住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部 計画第一部
2024年4月~
都市事業ユニット 渋谷事業本部 渋谷開発部 事業企画G

現在の主な担当業務

  • 広域渋谷圏の新規事業用地の買収業務
  • 広域渋谷圏の開発プロジェクトの推進

01.建築学で育まれた「なぜ、どうして」を追求する思考

「仕事であれプライベートであれ、『なぜこうなっているのか』を徹底的に考えるのが好き。物事の背景にあるコンセプトやストーリーを突き詰めてしまう性分です」

そう笑顔で語る堀口さん。キャリア入社4年目の今年度に住宅事業ユニットから都市事業ユニットに異動し、広域渋谷圏の開発担当として新たな日々を送っています。

「物事の背景を追求する性格は、学生時代に建築学を専門にしていた中で育まれました。この思考は、渋谷のまちづくりでも活かせる場面があるのではと考えています」

建築学科で学び、将来は「建築家」の道に進もうと漠然と考える大学生だった2011年の春。堀口さんのキャリアへの考えを大きく揺るがす、東日本大震災が発生しました。

「未曾有の災害を目の当たりにして、建築が社会に果たすべき役割や、建築を学ぶ人間として自分は何ができるのか。そんなことを一層強く考えるようになりました」

02.デベロッパーとしての経験値を積み上げた駆け出し時代

進学した大学院では建築の都市デザインを専攻。デザインとともに、自らが作り出すものの意義や存在理由を熟考する訓練を積みました。そうした学びを経て、就職を考える頃には建築家ではなくデベロッパーという仕事への興味が芽生えていました。

「建築のデザインやかっこよさを追求すること以上に、そもそも建物を建てる目的や、建物をつくる営み自体を組み立てるデベロッパーに興味を持ったんです」

新卒で就職した不動産会社では建築意匠担当として、入社早々都心の大規模プロジェクトに携わる機会に恵まれました。
「物件の規模や社内外で関わる人数も大きなプロジェクトの中で、自分の存在意義を見失いそうになりながら、仕事のやりがいと厳しさを学びました」

堀口さんはやがて建築担当としての道を究めるよりも、広い視野を得たいと考えるようになります。その後、住宅事業でマンションの設計企画、用地仕入れ、さらにコーポレート部門での企業ブランディングとさまざまな業務に進んで挑戦しながら、デベロッパーとしての確かな経験値を積み上げました。そんな「駆け出し時代」を経て、30代に入った堀口さんは次のステージに進みます。

03.30代で東急不動産へ入社新たなステージへ

「30代で新たなステージに挑戦したい」と決めていたという堀口さん。他にも、企業ブランディングの活動で全く違う業界の方々と関わる中で「大きな資本力を持つデベロッパーこそ、利益の追求だけでなく『街を体験する楽しさ』の創出に努めるべきだ」と言われたことも外へと目を向けるきっかけになりました。

そんな時に、先に当社に転職していた先輩を通じて堀口さんは東急不動産に魅力を感じます。
「当時、他社に先駆けて再生可能エネルギー事業に取り組むなど、歴史ある会社でありながら、不動産事業の枠にとらわれない多様な事業での『価値創造』をミッションに掲げていることに共感しました」

コロナ禍の転職活動を経て、2021年に東急不動産に入社。首都圏住宅事業本部での買収業務に携わりました。

04.確固たる軸を持つ真のゼネラリストへ確固たる軸を持つ真のゼネラリストへ

住宅事業から、渋谷エリアの開発事業という新たな分野に挑む今、堀口さんはこの仕事の魅力を実感しています。

「渋谷のまちづくりは、渋谷という街に関わり続けるという超長期的な視点でプロジェクトを考えることが、これまで携わってきた住宅の短期回転型事業との大きな違いです。将来のありたい姿からバックキャスト※の発想でものごとを考えることが今はとても新鮮です。その中で単純に新しさだけを求めるのではなく、日本が世界に誇る渋谷が本来持っていた良さにも光を当てながら、この街らしい魅力を引き出したいです」

20代の頃から目指してきた「真のゼネラリスト」への思いも、揺らぐことはありません。
「ゼネラリストとは単に守備範囲が広いだけの人ではなくて、軸足となる専門性や自分だけのこだわり、意思を持ったうえで、幅広い知見と対応力を持つ人だと思っています。私にとって軸になるのは、建築やデザインが好きという部分からくる性だと思います。そうした軸を持ちながら、幅広く活躍できる人材を目指していきます」

  • バックキャスト:最初に目標とする未来像を描き、その未来像を実現するための道筋を未来から現在へとさかのぼって描く考え方

外から見た東急不動産

「事業領域が広く、どの担当になっても面白そう」。そんなイメージを抱いていたのですが、入ってみたら実際にそのとおりでした。社員同士は仲が良くてワークライフバランスを大事にする雰囲気がありますね。そして「この人に認められるために頑張ろう!」と思わせてくれるような、デベロッパーとして尊敬できる方が性別問わず多い。そんな魅力的な方々に、日々多大な影響を受けています。

オフタイム

水泳

2023年からマスターズ大会に出場しています。(右から二人目)。専門の平泳ぎは技術が重要なので、30代半ばの今でも自己ベストを更新できています。

カスタムバイクいじりと、愛犬とのひと時

マウンテンバイクの前輪とハンドルバーを支える支柱をカスタムして犬が乗れるようにし、家族でよく出かけています。犬種はマルプー(マルチーズ×トイプードルのミックス)で2歳の男の子です。

これが私の仕事の流儀

係長として、メンバーに指示を出す時はその仕事の意義や目的を明確に伝え、メンバーの仕事の成果にも責任を持つことを意識したいと思っています。
一社員として心掛けているのは、「人のせいにしない」ということ。これは新入社員時代に上司から言われた言葉であり自身の経験からの教訓でもあります。デベロッパーの仕事はいろんな方の協力を得て成り立つ仕事なので、協力してくださる方のアウトプットを自分事として責任をもつ意識で、日々業務にあたるようにしています。なにより、人任せにするよりも自分事に置き換えた方が仕事も楽しめると思います。そうすることで、私の尊敬する上司のように、自分もついていきたくなる存在になりたいですね。