全国の子どもたちと「まち」と地球の「みらい」について考える「ReENEサミット」を初開催!
東急不動産が描く環境先進ストーリー
DATE 2025.01.24
2024年12月21日(土)、「ReENE ÉCOLE(リエネ エコール)」の一環として、環境教育に取り組むイベント「ReENEサミット」をオンラインで開催しました。株式会社探究学舎とコラボレーションしたこのイベントは、全国の小学5・6年生を対象に、地球環境や再生可能エネルギー(以下、再エネ)について楽しく学びながら未来を考える機会を提供するものです。これまでも、環境教育プログラム「ReENE ÉCOLE」を通じて、発電所のある地域などで環境問題についての学びを広げてきましたが、全国規模のオンラインイベントを実施するのは初の取り組みです。今回は、そんな「ReENEサミット」の当日の様子や舞台裏を担当者から紹介します。
PROFILE
平林 夏生
(株)リエネ兼
インフラ・インダストリー事業ユニット
環境エネルギー事業本部 事業統括部事業統括グループ
ReENE ÉCOLE(リエネ エコール)の環境教育プログラムとは?
「ReENE ÉCOLE」とは、東急不動産の再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」のブランド名と、フランス語で学校・学び舎“を指す「ÉCOLE」を組み合わせた環境教育プログラムです。発電所のある地域をはじめ全国の子どもたちに、再エネを中心とした環境問題を楽しんで学び、自分たちの「まち」や地球の「みらい」について考えてもらうことを目的としています。
2021年には当社商業施設であるノースポート・モール(神奈川県横浜市港北)にて、⼦どもたちに地球温暖化や再エネについて楽しみながら興味をもってもらえる、環境省との連動企画「ReENE ÉCOLE キッズフェス」を実施しました。144名の方に参加いただき、自分だけのオリジナルエコバックを作るワークショップや、iPadを使ったクイズ・パネル展示を行いました。
2023年度からは、当社発電所のある北海道松前町と茨城県行方市で地元の小学校5・6年生を対象に、発電所⾒学と環境問題や再エネについて学ぶ授業などをセットにした「ReENE ÉCOLE〜地域をつなぐリモート授業〜」を開催しています。各校合わせて100名近くの⽣徒に参加いただき、お互いの発電所やまちの魅力をオンラインでレクチャーし合う地域間連携型の教育授業を実施しています。
2024年度には当社のグループCX・イノベーション推進部と共同で、DXによる体験のイノベーションとして、遠くにいながらも同じ空間にいるかのようなコミュニケーションが出来るテレプレゼンスシステム「窓」プロダクトを活用し、子ども達同士が楽しみながら学べる内容となりました。
全国の子どもたちの環境学習のきっかけとなるよう、絵本『たいようとかぜ みんなのちから』を制作し、全国のTENOHA施設のほか、東急ハーヴェストクラブなどのリゾート施設、マンションのモデルルーム、大型商業施設のキッズスペースなど合計19施設に展示するほか、希望施設への寄贈も行っています。これまで「ReENE ÉCOLE」は小学生以上が主な対象でしたが、より若年層とその親世代にも環境について考え、再エネの有用性などを知ってもらいたいという思いから絵本を作成しました。
過去の「ReENE ÉCOLE(リエネ エコール)」に関する記事はこちらからご覧ください。
当社だから伝えられる「再エネ」「脱炭素社会」をテーマに授業を構成
今回は、より多くの全国各地の子どもたちに向けて、環境について考えるきっかけを提供したいという想いから「ReENEサミット」を開催。
子どもたちの探求心を育てる興味開発型教育を行う株式会社探究学舎と協力し、地球温暖化や脱炭素社会について深く学び、自分たちの住む街や地球の未来について考える授業を行いました。
186名にお申し込みをいただいた「ReENEサミット」では、「脱炭素社会の実現に向けて私たちができること」をテーマに、再エネが脱炭素社会の鍵を握る存在であることを解説しました。
さらに、まちづくりに携わる当社ならではの視点から「再エネのまちづくり」について事例を紹介。参加者には、自身の住む地域における再エネの導入状況や脱炭素に向けた取り組みについて調べ、発表してもらう時間も設けました。
参加した子どもたちからは、「地球が抱えている問題の深刻さや、取り組みへの向き合い方が分かった」「温暖化で気温が0.8度上がっただけでもこれだけの影響が出ているということと、地球の未来を変えるために根本的にどこを改善していくべきなのかが具体的にわかった」「未来は僕たちがつくるもの。責任をもって行動したいと思った」といった感想が聞かれました。
今回はオンラインで日本全国や海外からも参加者を迎えたため、教材のテーマ設定に苦労しましたが、地球温暖化の現状と対策のみならず、地域と共生する再エネの在り方や、未来を生きる子どもたちにクリーンなエネルギーを届けたい、未来を担う子どもたち本人に環境に向き合ってほしいという当社の想いも、伝えられたのではないかと思っています。
環境問題を自分ごととして捉え、行動してもらうために
地球温暖化は、私たちの行動を待ってはくれません。
今どうにかしないと、未来が変わってしまいます。
だからこそ、一人でも多くの方に気候変動を自分ごととして捉えていただき、再エネを支持する声が広がる社会を作っていくことが大切だと考えています。
そのため私たちは「未来に新しい価値とクリーンなエネルギーを届ける」ことを目指し、再生可能エネルギーを増やすだけにとどまらず、未来を担う子どもたちをはじめ一人でも多くの方に環境と向き合う大切さを直接伝えるため、これからも環境教育活動に取り組んでいきます。
コラム
東急不動産の再生可能エネルギー事業「ReENE」
東急不動産では、事業活動を通じた社会課題の解決を目指し、2014年から環境にやさしい再生可能エネルギー事業に取り組んでいます。総合デベロッパーとして、地域の理解を得ながら太陽光発電や風力発電などを開発し、未来に新しい価値とクリーンなエネルギーを届ける、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。