スタートアップの聖地・渋谷から世界を動かす！
「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」
100年に1度のシブヤ大改造
DATE 2025.03.19
ディープテックとは
社会に大きな影響を与える可能性のある高度な技術領域を指します。具体的には、エネルギー、AI、ロボティクス、クライメートテック、バイオテクノロジーなどがあります。
近年、政府機関も研究開発や技術実装に多額の支援を行っており、ディープテックの発展が国家的に注力される領域となっています。ただし、長い期間と多額の資金を要し、投資回収に時間がかかるため、事業化のハードルが高いとされています。
PROFILE
熊本 真之
都市事業ユニット 渋谷事業本部
タウンマネジメント部
スタートアップ・メディアコンテンツ開発G
PROFILE
三田 真由
都市事業ユニット 渋谷事業本部
タウンマネジメント部
スタートアップ・メディアコンテンツ開発G
日本最大級のディープテックコミュニティ「SDS」とは？
「SDS」があるのは、渋谷駅に直結した渋谷サクラステージのセントラルビル12階。イベントスペース、コワーキングスペース、個室オフィス、ドライラボ※を備えた施設です。
ここからディープテックスタートアップ企業に向けて、大きく2つの活動を中心に支援コミュニティを醸成します。
- ドライラボとは：水を使わず、コンピューターのみの解析や実験を行う場所
1．コミュニティ活動の場の提供
ポスドク※1・学生とつながる
国内外の有名大学の研究室と連携し、ポスドク・学生と企業のマッチングイベントや、企業の課題をテーマにしたアイデアハッカソン※2を実施します。
※1ポスドク：博士号を取得した後に、大学や研究機関で一定期間、任期付きで研究を行う研究者のこと。
※2ハッカソン：ハック（Hack）とマラソン（Marathon）を掛け合わせて造られた造語で、アプリやシステムの開発を担当するエンジニア、デザイナー、プログラマー、などが集まって集中的に開発を行うイベント。チームで特定のテーマに対してディスカッションを行い、期間内にアプリケーションやサービスを開発して成果を競い合う。
投資のグローバルトレンドを知る講演
米国・アジア・中東・ヨーロッパのトレンドや投資環境、国内外の未上場の企業の株式を取得し、将来性に掛けるベンチャーキャピタルなど、世界で注目を集めるスタートアップによる講演を開催しています。
ディープテック領域の問題発見・課題解決
国内外の有識者を招聘したイベントや勉強会を実施。会員のサークル組成によりさまざまな分野での問題発見、課題解決を目指します。
良質なネットワーキングを提供
国内外のコアプレイヤーと繋がる機会、協業探索の機会を提供。マッチング支援やミートアップ・パーティを開催しています。
2．アクセラレータープログラムを中心とした支援
スタートアップ10社を対象に、事業拡大のための1年間の伴走型支援であるアクセラレータープログラム※を提供します。アクセラレータープログラムは、MITの教授陣も監修する他にはないハイレベルなもの。
現在対象となるスタートアップ企業を募集しています。詳細は「SDS」のHPをご覧ください。
詳しくは下の画像をクリック！
- アクセラレータープログラムとは：スタートアップ企業の事業拡大のために、事業者がさまざまな成長支援を行う取り組みのこと。
本プログラムでは、渋谷という拠点を活かしながら、パートナーシップの構築や資金調達、ブランディング力の強化の支援も進めていきます。
パートナーシップ構築支援
スタートアップ企業とグローバルな大企業、大学機関、政府機関のコミュニティとパートナーシップを構築するサポートを行います。
ブランディング力の強化
グローバル市場で通用する戦略的なブランディングをサポートします。
資金調達機会
イベントを通し資金調達に向けた包括的な準備をサポートします。
施設利用
研究、開発、事業アイデア創出に「SDS」の施設をご利用いただけます。
今、渋谷に「SDS」を開業した理由
OpenAIやNVIDIAといったディープテックが世界的に注目を集める中、日本でも国策として大学の研究技術を商業化し、グローバル市場で活躍する企業の育成が求められています。政府はこの動きを後押しするため、多額の補助金を拠出するなど、スタートアップの支援環境が整いつつあります。こうした背景のもと、スタートアップの聖地である渋谷を拠点とする当社は日本の課題解決を目指し、他社に先駆けてSDSを設立し、支援を行うことを決めました。
スタートアップの成長には、技術を持つ企業と投資を行う企業のマッチングが不可欠であり、多くのヒト・モノ・カネが集まる渋谷にマッチングの場を設けることで、新たな産業の創出を加速させます。さらに、MIT教授のアドバイスのもと、最新の研究設備を整えたドライラボを設置し、新規テクノロジーを研究できる環境を提供。SDSは、日本のディープテック産業の成長を支え、次世代のイノベーションを生み出す拠点として機能します。
開業イベントでは国内外の有識者の貴重な講演も！
開業日の1月23日（木）には、記念イベントを開催しました！
国内外、産官学の各分野からお招きした多数の企業家・教授・有識者が登壇。総勢1,000名以上の方にご参加いただきました。
プロジェクト担当者からコメント
スタートアップとの事業連携で当社事業にも変革が！？
熊本 真之
渋谷から世界のマーケットに通用する企業を生み出し、それを見た企業がさらに渋谷に集まるという循環を生み出していくことを目指しています。
ここに集まるスタートアップの技術は、当社事業においても変革をもたらす可能性が高いと思っています。
苦労を乗り越えて踏み出した「確かな一歩」
三田 真由
スタートアップ共創、ましてや、ディープテック領域の支援となるとかなりの長期戦になります。多くのステークホルダーのご協力を得ながら迎えた「SDS」の開業は、当社にとって大きな一歩目であると信じています。
開業時の場の盛り上がりと熱気を肌で感じ、ここを拠点としてどんな物語が広がっていくのだろうと期待が膨らみました！
東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標（SDGs）」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。