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桜丘が抱える課題を解決!
まちをより便利に、魅力的に変えた
「渋谷サクラステージ」
100年に1度のシブヤ大改造
DATE 2024.08.08
100年に1度とも言われる渋谷駅中心地区の大規模再開発。
そのラストピースとして駅周辺の回遊性とアクセス向上を図り、新たなトレンドやカルチャーの発信地として誕生したのが「Shibuya Sakura Stage(以下、渋谷サクラステージ)」です。2023年11月30日の竣工以降、オフィス・住宅・ホテル等、各エリアの入居及び開業が進められてきましたが、2024年7月25日(木)には、ショップやレストランが入った大型商業エリアもオープンしました。
今回は、さらににぎわいを見せる渋谷サクラステージが担ったまちの課題解決や、開発による周囲の変化について紹介します。
渋谷サクラステージとは
2街区・4棟で構成され、「働・遊・住」を提供する渋谷の新たなランドマーク。渋谷駅隣接という稀有な立地において、居住者やオフィスワーカーの利便性につながるストアのほか、最先端のトレンドやカルチャーを創出・発信するテナントが揃います。
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PROFILE
臼井 拓也
都市事業ユニット
渋谷事業本部
タウンマネジメント部 広域渋谷圏戦略グループ
25年以上の月日をかけ桜丘を理想の形へ
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渋谷サクラステージの開発のスタートは、1998年10月の旧再開発準備組合設立まで遡ります。事業の名称にも含まれている「渋谷駅桜丘口地区」という名称には桜丘町から直結する渋谷駅改札の設置を望む、地元の方々の長年の悲願も込められていました。
旧再開発準備組合設立から25年以上の歳月を経て、約120人もの地権者の方、地元の方々、様々な分野の専門家など多くの方と「将来の桜丘のまちをいかに楽しく魅力的なものとするか」「他に例のないまちづくりの理念」について議論を重ね、一つひとつ想いを形にしてきました。
大正時代から分断されていた桜丘の回遊性を新改札で解決
渋谷サクラステージの計画地である桜丘は渋谷の中心にありながら落ち着きとにぎわいが融合している一方、回遊性に大きな問題を抱えていました。鉄道および国道246号による東西・南北方向のまちの分断、また渋谷の特徴的な谷地形の大きな高低差により、駅と周辺地区をつなぐ歩行者ネットワークが脆弱でした。
その問題を解決していくために、JR線の駅舎の整備に協力し「新南改札」が渋谷サクラステージに隣接する形で開通。渋谷駅南口北側自由通路との接続により、渋谷駅から渋谷サクラステージまでスムーズにアクセスすることが可能となりました。
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また地下2階レベルでは西口地下通路も開通し、地上・地下の複層的なネットワーク整備が完了。東西方向、南北方向の回遊動線を作ることで、周辺地区とのつながりを回復し、大規模ターミナル駅に相応しい交通機能、歩行者の利便性・安全性を向上しました。
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さらに、駅と街、地下と地上を結びつける歩行者動線の要として縦軸動線「アーバン・コア」も設置。駅周辺の回遊性の向上はもちろん、駅改札へとスムーズに行き来ができるようになり、代官山や恵比寿へのアクセスのしやすさも叶えます。
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渋谷をよりグローバルな活躍の場に
国際競争力の強化を目指して、渋谷を訪れる外国人ビジネスパーソンやその家族が快適に滞在できる環境を実現するため、サービスアパートメントや子育て支援施設、多言語対応可能な医療施設を導入しました。さらに起業支援施設も設置することで、渋谷のクリエイティブ・コンテンツ産業の一層の発展を目指しています。
さらに、渋谷サクラステージは渋谷駅中心地区の再開発物件では唯一住宅を備えており、住居不足の問題にも対応しています。
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カルチャーを創出する“持続的なまちのにぎわい”機能も
渋谷駅前にありながら「趣味を楽しむ」というローカルカルチャーが根付いた桜丘の特徴を継承していくため、イベントスペース、広場、デジタルサイネージなどのにぎわい機能設置しています。
多様な趣味を持つ人々や次世代のクリエイターが集い、最先端のトレンドを創出する場として、新たなカルチャーの聖地を目指します。
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人流が143%に増加!人が行き交う快適な桜丘に
渋谷サクラステージの竣工後、着工前と比較し周辺の人流は約143%に増加し、18時~19時のピーク時間帯においては1ヶ月累計で10万人以上が増加しました。また、代官山方面への人流も増加していることが確認されています。駅からの動線や地形をカバーするルートの構築、歩行者ネットワークの整備により、新たな人々の流れが生まれています。
長くまちが分断されてきたために独自の文化が育まれてきた桜丘は「働く・遊ぶ・暮らす」全てのシーンがバランス良く配置されてきたエリアです。渋谷サクラステージの誕生によって国際都市渋谷に世界中から多種多様な人々が集まり、音楽やアート、スタートアップなど、文化やビジネスが次々と生まれる場所として、新しい桜丘が本格的に始動しました。
東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。