渋谷の新たなランドマーク「渋谷サクラステージ」が完成!コンセプトの「めぐり歩いて楽しいまち」とは?
100年に1度のシブヤ大改造
DATE 2024.01.31
日本を代表する情報発信地である渋谷エリアは、東急不動産のホームグラウンドであり、古くから開発に携わっているなじみ深いエリア。そんな渋谷の南側の桜丘地区に、オフィス、住宅、商業施設などを完備した複合施設「Shibuya Sakura Stage(以下、渋谷サクラステージ)」が誕生しました。本プロジェクトの目的には、渋谷の地形の不便さ、駅と繁華街への回遊性の改善なども含まれており、施設を建てるだけでなく、小さな街をつくるような取り組みでした。
2023年11月30日に竣工し、今後もカフェやレストラン、ホテル、インターナショナルスクールなどが続々とオープン予定の渋谷サクラステージ。その魅力をプロジェクトメンバーの大久保が紹介します。
PROFILE
大久保 崇
渋谷開発本部桜丘地区事業部リーシンググループ
働・遊・住を備えた「めぐり歩いて楽しいまち」が遂にお披露目
東急不動産を含む東急グループはこれまで、渋谷駅の中心エリアにある渋谷ヒカリエや渋谷フクラス、渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエアなどを手掛けていましたが、桜丘エリアの大型複合施設開発は初の取り組みでした。
渋谷サクラステージは2街区・4棟で構成され、「働・遊・住」を提供する大規模なランドマーク。プロジェクトには、渋谷駅と周辺エリアをつなぐことで、新たに人の流れをつくり、街をさらに活性化させるという大きな目的もありました。
桜丘地区は、1964年の東京五輪で拡幅された国道246号によって長い間駅前の繁華街と分断されていました。そこで、渋谷サクラステージの開発では歩行者デッキを整備し、JRの駅改札へとスムーズに行き来ができるようにしました。
また、地名の通り「谷地」である渋谷は、垂直方向の移動(縦動線)が多く、上り下りの労力がかかるという課題がありました。こちらも課題解決のため、歩道橋デッキとSHIBUYAタワーの接続部に地下と地上を結ぶ「アーバンコア」を設置。
地下から地上をつなぐ縦への移動とともに、「屋内」と「屋外」を多層的につなぎ、街の回遊性を高めています。
3階の渋⾕ストリーム側からの北⾃由通路、2階の渋⾕駅⻄⼝歩道橋デッキも順次開通予定で、2024年秋に渋谷駅南口新改札口も開通し、桜丘エリアと渋谷中心街の回遊性向上が期待されています。
大企業からスタートアップまで、さまざまな「働」き方に対応
SHIBUYAタワー、セントラルビル、SAKURAタワーの3棟では、タイプが異なる高品質なオフィスフロアを用意。コロナ禍を経て働き方や職場のあり方も多様化する中で、大企業からスタートアップまで幅広いニーズに応じたオフィスを提供しています。
内装は光の演出でまるでSFの世界に入り込んだような印象に。プライベートから仕事モードへの切り替えに、クリエイティビティを刺激してくれること間違いなしの雰囲気です!
気になる方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
新しい「遊」びの聖地に、ジャパニーズカルチャーをここから!
商業施設のフロアでは、カフェやレストラン、学びや体験を提供するショップなど100を超える店舗が順次開業予定です。
2024年7月下旬には「まちびらきイベント」の開催も予定しています。
ショップだけでなく、敷地内に広場やイベントスペース(STAGE)をいくつも備えていることも大きな特長のひとつです。
それぞれコンセプトの異なるSTAGEは渋谷の新しい風景として、人が集い交流とにぎわいを生む物語の発信地として、「めぐり歩いて楽しいまち」を体現できる場所となっています。
ときめきSTAGE
JR側からの来街者を迎える「ときめきSTAGE」では、「桜丘らしさ」にときめく体験ができる仕掛けが!壁にモザイク状に格子状エレメントを配し、LED照明や映像で華やかさを演出。イベントやアクティビティに関する情報もこちらで発信しています。
にぎわいSTAGE
A街区とB街区をつなぐ屋外広場は、照明と⾳響が連動したにぎやかな雰囲気。
気象情報や⼈流などのデータを活⽤し、365⽇異なる景⾊を体験できるエリアです。渋谷サクラステージの中心に位置する憩いの場として、キッチンカーの出店や季節のイベントを開催していきます。
にぎわいSTAGEにある渋谷・桜丘の「S」を模したシンボル「しぶS」も見どころ。
どの角度から見ても「S」の文字に見え、昼夜の光の加減や人の動きで絶えず変化が映り込む、行き交う人や街をピンクの鏡面曲面に反射するユニークな建築物です。
はぐくみSTAGE
山桜が植樹された公園です。体を動かすリラクゼーションイベントや、育児施設の園児たちが自然と触れ合ったり、食育を学んだりする場として活用が検討されています。
これらのSTAGEやイベントスペースでは、さまざまなイベントや展示を企画中です。
大画面をはじめ、デジタルを駆使した体験型のイベントで、先端のカルチャーやトレンドの発信基地である渋谷の特性を活かした独自の体験を、皆さんにお届けしていく予定です。
さらに、2024年夏には東急不動産×ゲームクリエイター・プロデューサーがコラボした特別な取り組みとして、インディーゲーム※クリエイターの国際交流拠点「404 not Found」も開業予定です。「渋谷を巨大な“あそびば”と捉え、新たなクリエイティブシーンを生み出す」をテーマに、ゲームイベントや制作物の発表会、海外と日本のクリエイターの国際交流の場と、世界に類を見ないゲームを通じたグローバル拠点となります。
- インディーゲーム(independent game):独立系ゲームなど少人数・低予算で開発された、作家性の強いゲーム
渋谷駅中心地区で唯一の住宅、渋谷に「住」む・滞在するを日常に
SAKURAタワー16~30階には、渋谷駅中心地区で唯一の住宅「ブランズ渋谷桜丘」を整備しています。さらに同タワーでは世界的なホテルブランド「ハイアット ハウス」が首都圏に初進出(1~3階、6~16階)。中長期の滞在や外国人ビジネスパーソンに快適な滞在環境を提供します。
さらに、ワーカーや周辺居住者のお子さま(未就学児童)を対象とした他言語対応の保育施設も併設予定。インターナショナルスクールを手掛ける(株)CTISが運営し、グローバル人材の礎となる幼児教育を行っていきます。
渋谷の多面性を備えた、「まちの新たな顔」へ
渋谷サクラステージは訪れた人々がまちをめぐり歩くプラットフォームになり、その中で人の交流とにぎわいが生まれます。その在り方は、訪れた誰もが主人公になれる「STAGE」そのもの。
同時に、桜丘というまちの魅力に今一度スポットを当て、新しい魅力を引き出すプロジェクトでもあります。
開発は、桜丘の地域の方々と東急不動産との長年にわたる丹念な合意形成プロセスを経て実現したものです。施設の姿形が少しずつ明確になるにつれて、地域やステークホルダーの方々からの開発への深い理解と大きな期待を集めながら当プロジェクトは進んできました。
渋谷駅のすぐ隣と思えないほど閑静で落ち着いた佇まいと、人が行き交いエネルギッシュに新しいモノが生まれる「渋谷らしさ」。その2つの側面を兼ね備えた新しい渋谷の名所として育ってほしいですね。
仕事、遊び、暮らしが大きく変わる!次世代ネットワークIOWN(アイオン)を導入
渋谷サクラステージでは、NTTグループの協力で、超高速かつ低遅延な次世代ネットワークのIOWNサービスを導入。
IOWNサービスを活用すると、まるで対面しているかのようなオンラインミーティングができたり、リアル着せ替えカメラでより買い物を効率的に楽しめるようになったり、フィットネスジムの大画面で遠隔パーソナルトレーニングができたりと、映画で見たような近未来の世界が実現するかもしれません!
先進的な技術ではありますが、消費電力を削減できる環境負荷の小さいサービスで、まちづくりの分野では世界初の導入です。
今後、施設で過ごす方の課題やニーズを拾い上げ、より多くの方に利便性を感じていただけるようにしていきます。
東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。