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再生可能エネルギーの普及に向け、短期コーポレートPPAの実証的な取り組みを開始 髙島屋横浜店と高崎店に太陽光発電の電力を供給

 株式会社髙島屋(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:村田善郎、以下「髙島屋」)、東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野浩明、以下「東急不動産」)、株式会社リエネ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:西田恵介、以下「リエネ社」)、デジタルグリッド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:豊田祐介、以下「デジタルグリッド社」)の4社は、速やかな脱炭素社会への移行と、日本国内の再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の普及に向け、短期契約による大規模オフサイト型コーポレートPPAの実証的な取り組みを国内で初めて ※1開始いたします。

1.本コーポレートPPAの概要

  ~企業の脱炭素経営と電力調達手法の多様化を両立する新たな仕組みを構築

 コーポレートPPAは、従来の非化石証書※2 などとは異なり、需要家が発電事業者より直接、再エネを購入するスキームです。需要家は追加性のある再エネの安定的な調達が可能になる一方、発電事業者は資金調達がしやすくなることで、新たな発電設備への投資を推進することができます。

 しかしながら、コーポレートPPAは15年、20年など長期契約が基本となっているため、エネルギーを取り巻く環境が不確実な中、この長期契約が国内におけるPPA拡大の阻害要因の一つとなっているとの指摘もあります。今回、こうした課題の克服に取り組む東急不動産とリエネ社が提供する短期PPAサービスを活用し、4社にて国内初の短期契約のオフサイト型コーポレートPPAスキームに取り組みます。

 具体的には、2023年4月から2025年4月までの2年間、東急不動産が保有及び今後開発する非FIT太陽光発電所※3で発電した約4MW(定格容量)の再エネ電力を、リエネ社を通じ、デジタルグリッド社の「デジタルグリッドプラットフォーム(以下「DGP」)※4」を活用して髙島屋横浜店と高崎店に供給します。

2.本件の効果と今後の展望~地域の農業経営にも貢献

 また今回の実証を踏まえ、今後、髙島屋の他店舗へのPPA追加導入も検討してまいります。さらに百貨店・ショッピングセンターを持つ髙島屋グループの強みを活かし、再エネをはじめとする脱炭素化に向けた取り組みの普及・啓発においても協働することを目指します。

 なお、今回供給する電力の一部は、埼玉県東松山市にあるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)型発電所で発電したものです。これにより、農業事業者は農業と太陽光発電による地代の両方から収入を得ることで農業経営の安定につなげられる一方、新たな森林伐採等を必要としない自然と共生した再エネの普及にもつながります。

 4社は今回の実証によって、従来とは異なる調達手法を確立し、国内の再エネの普及及び脱炭素化社会の実現に貢献してまいります。

※1 発電所と需要施設が同一法人の契約ではない、単年契約可能なPPA契約サービスを対象として。(3社(デジタルグリッド社、東急不動産、リエネ社)調べ)

※2 非化石電源により発電された電気が持つ「非化石電源由来であることの価値」を証書の形で「見える化」したもの。小売電気事業者が、需要家に販売する電気に活用することでCO2排出量の削減が認められている。日本国内では2021年より需要家自らが電力市場から調達することも可能となった。

※3 再エネ由来の電気を、国が定めた一定の価格で一定期間電力会社が買い取ることを義務づけたFIT制度の認定を必要としない再エネ由来の電気。電力としての価値に加えて環境価値も付与されているため、RE100の基準電力として認められている。

※4 再エネ電源に加え多種多様な電源と電力需要をピアツーピア(P2P)で結び付ける「電気の取引所」です。DGPの主な特徴は次の3 点です。

①電力取引の専門資格やシステム投資なしで取引できる

⇒電力取引プレーヤーを増やせる

②電源識別を行う(例えば、再エネだけを選んで購入できる)

⇒再エネ活用を円滑化する

③需給調整等の煩雑な業務をAI 等で自動化

⇒発電家は電気の効率的売却、需要家は電力コスト削減等が見込める

詳細はPDFをご覧ください。

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