SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 「SCSK」)、東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野浩明、以下 「東急不動産」)、株式会社リエネ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:西田恵介、以下 「リエネ」)は、株式会社三井住友銀行(本店:東京都千代田区、頭取 CEO:福留 朗裕、以下 「三井住友銀行」)のコーディネートのもと、I-REC※1 の発行を伴うコーポレート電力購入契約(以下 PPA※2)を国内で初めて締結いたしました。
本PPAにより、世界の主要な報告の枠組みであるGHGプロトコル、CDP、RE100などから信頼性を認められているエネルギー属性証明のI-RECを利用することで、グローバルスタンダードに則した脱炭素化の施策を実行してまいります。
※1 I-REC (International Renewable Energy Certificate)(読み:アイレック):国際的な「エネルギー属性証明」であり、世界60か国以上で発行され、発行量は283TWh(2023年)に及びます。世界の主要な報告の枠組みであるGHGプロトコル、CDP、SBT、RE100などから信頼性のある証明として認められています。
※2 PPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約):企業が発電事業者から電力を調達する契約形態です。
1.背景
SCSKグループは、成長戦略としてサステナビリティ経営を推進しており、脱炭素や循環型社会の実現に向け、社会と共に持続的に成長する、社会が必要とする経済価値と社会価値の創出を目指しています。この取り組みとして、2023年5月、I-REC規格財団(現:I-Tracking規格財団)より日本初のプラットフォームオペレーター認定を取得し、I-RECの国内向け取引プラットフォームサービス(サービス名称:EneTrack)の提供を開始しました。日本の電力供給における商慣習や各種規制により、I-RECの普及に苦慮する場面もありましたが、I-REC発行および取引を促進することで再エネ発電者に経済価値を、需要家に企業価値をもたらすことをEneTrack事業の理念とし、日本における再エネ市場拡大に挑戦しています。
東急不動産およびリエネは、国内各企業が脱炭素に向けた取り組みを本格化する今般、エネルギー属性証明の「高付加価値化」を検討しており、属性証明に関する考察や実現検討を重ねていました。
三井住友銀行は、本業を通じた環境・社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。具体的には、総合金融グループとしてのノウハウを活用し、サステナビリティ全般に関する経営課題を抱える企業とソリューションを提供するパートナー企業との事業共創等を主導しています。この4社が集まり「再エネの普及拡大・日本の脱炭素化」を共通の志とし、「属性証明された電力契約」の在り方に関し推究を重ね、本PPAの締結にいたりました。
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